めんたか@成長株ファンダ分析

決算短信の分析中心

8929 青山財産ネットワークス 8/6ピックアップ銘柄

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特殊

 資産家への運用、相続のコンサルや運用商品組成に強み。コンサル強化で不動産取引も推進 

連結

 財産コンサル29、不動産取引71

※数字は売上比率

直近決算発表(8/4・2Q)

○進捗状況(2020.1/1~2020.6/30)

8/4 2Q 経常利益678百万 39.9%

 

売上高9.463百万円(前年同四半期比9.2%増)

営業利益729百万円(同14.2%増)

経常利益678百万円(同15.0%増)

親会社株主に帰属する四半期純利益434百万円(同21.8%減)

 

・当連結会計年度の重点施策として、資産規模の大きい資産家層の開拓を掲げ、金融機関や税理士法人との間で人材の交流を一層強化した。

・従来は全国ネットワークの構築を行っていたが、資産規模の大きい資産家の開拓やチャネル拡大のため首都圏の会計事務所とのネットワークの構築に着手した。

・直接的なコンサルティングを行うために、九州で株式会社青山財産ネットワークス九州を設立し事業を開始した。

国土交通省との連携は、地方創生事業の推進に向けた「公的不動産活用セミナー」を開催した。

・金融機関との連携を強化し中国地方においてもセミナーの開催を予定している。

コンサルティングの品質向上と標準化及び生産性向上のめ、昨年から注力しているテクノロジー武装の取組みについては当連結会計年度中のリリースに向けて計画通り開発に取り組んでいる。

・人員面は、コンサルタントの採用を引き続き積極的に行い、当第2四半期連結累計期間は12名のコンサルタントの採用、4月には10名の新卒採用した。

・商品面においては、ADVANTAGE CLUBの組成を1件行った。

・当社グループ及び金融機関の客の旺盛なニーズに対応すべく当連結会計年度第1号の船舶オペレーティングリース商品の提供を開始した。

・当第2四半期連結累計期間においては、客のキャッシュポジションを高めるニーズを満たすべくADVANTAGE CLUBの解散を行った。

・客の運用ニーズは引き続き旺盛、第3四半期以降のADVANTAGE CLUBの組成に向けて仕入れを強化している。

 

 

○セグメント

① 財産コンサルティング

3,327百万円(前年同四半期比34.0%増)

・不動産市況が好調なことから、保有不動産の収益性の向上や売却・組み替えのコンサルティングが堅調に推移した。

・千葉県を中心とした首都圏で展開している連結子会社 株式会社日本資産総研の業績が堅調に推移し収益に貢献した。

・事業承継コンサルティングは、M&A案件の報酬や事業承継ファンドの収益を計上したことにより大幅に増収した。

・商品組成等は、大型のADVANTAGE CLUBの組成や解散に関する報酬を計上したため増収した。

 

② 不動産取引

6,136百万円(前年同四半期比0.8%減)

・ADVANTAGE CLUBは80億円、少人数で組成するプライベート任意組合を含む不動産コンサルティング商品の提供は80億円、合計160億円の提供を目指している。

・ADVANTAGE CLUBについては、2Qで1件組成した

・不動産コンサルティング商品については、2Qで4件提供した。

 

 ○今後の見通し

売上高2,200百万円(前年比15.4%増)

営業利益1,800百万円(同12.3%増)

経常利益1,700百万円(同13.0%増)

親会社株主に帰属する四半期純利益1,200百万円(同28.4%減)

 

・コロナによる事業への影響は継続しているが、業績への影響は依然として限定的。

・2020年12月期通期業績予想は、2020年2月4日付けで公表した予想値を据え置き。

 

今後の株価予想

○経過

3月下旬を底(900円)に5/12の1Q発表をはさみ、6月上旬まで徐々に上昇(1600円)

8月上旬までもみ合い

8/4 2Q発表も大きな動きなし

 

○チャート

長・中・短期の移動平均線が集まってきている

6月上旬でコロナショックの下げ戻すもその後軟調な動き

まとめ

・主力の不動産事業が前年比でマイナス

・財産運用のニーズが高まり、コンサル事業は好調

・コロナの影響は限定的

・2Qで進捗39.9%とやや遅れ気味

 

○結論

 現在の価格から大幅な上昇は期待できない