めんたか@成長株ファンダ分析

決算短信の分析中心

6239 ナガオカ 8/9ピックアップ銘柄

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特殊

 石油精製・石油化学プラント用の内部装置、取水用スクリーンのほか、水処理装置の製造も

連結

 エネルギー関連81(25)、水関連19(-7)【海外】85<19.6>

※数字は売上比率(利益)

直近決算発表(8/7・本決算)

○進捗状況(2019.7/1~2020.6/30) 123.4%

売上高6,436,887千円(前期比46.9%増)

営業利益1,076,437千円(前期比117.5%増)

経常利益1,045,513千円(前期比149.7%増)

親会社株主に帰属する当期純利益703,636千円(前期比93.9%増)

 

  •  国内の水関連事業で、従来の官庁営業に加え、インフラ整備工事、農業分野やリネン業界への営業を継続的に行い、当期にはこれまで実績のなかった農業分野において複数の案件で導入が実現した。
  • 海外では、ベトナムにおいて、3月にNAGAOKAVIETNAM CO.,LTD.(当社100%子会社)を設立した。現在工場稼働に向けて準備を進め、現地で地下水の取水から水処理までを一貫して請け負うことができる体制を整備することで、東南アジア諸国における受注拡大を目指している。
  • エネルギー関連事業では、プロピレンやパラキシレンプラントの建設計画が世界的に進む中、競合他社に対して優位に立てる案件に絞って営業活動を行った結果、前期から当期にかけて複数の大型案件を受注することができた。
  • 当期は、これら受注案件の製造にあたり、製作工程を最適化させ、生産効率の向上に取り組んだこと、材料調達において価格の引下げ交渉を行ったことにより、利益の増加に寄与した。

 

 ① 水関連事業

売上高843,060千円(前期比2.5%増)

セグメント損失95,340千円(前期はセグメント損失58,196千円)

  • 取水設備向けの販売は堅調に推移した。
  • ケミレスを中心とする水処理装置は、国内では、案件の掘り起こしに注力し、新たに開拓した農業分野で複数の案件でケミレスの導入が実現した。
  • 海外では、前期に受注したベトナム浄水場へケミレスの据付工事が完了し、試運転を行っている。


② エネルギー関連事業

売上高5,593,826千円(前期比57.2%増)

セグメント利益1,656,262千円(前期比85.3%増)

  • 前期に受注した大型案件の材料調達にあたり、価格交渉が優位に進展したことで原価の大幅な低減が実現した。
  • 製造面は、製造工程や納期等を勘案し、生産計画の最適化を推進したことで生産効率が向上し、当初の想定より製造原価を低減することができた。
  • 新型コロナウィルス感染症の影響については、大連工場では、当局の通達に従い一定期間操業を停止したが、比較的操業再開が早かったこともあり、当期の製造に係る影響は限定的だった。

 

 ○今後の見通し

売上高 :5,800百万円(前期比 9.9%減)
営業利益 : 700百万円(前期比 35.0%減)
経常利益 : 700百万円(前期比 33.0%減)
親会社株主に帰属する当期純利益: 500百万円(前期比 28.9%減)

  • 水関連事業は、国内では、取水設備向けの販売は堅調に推移すると見込む。
  • 水処理装置は、新たな案件の掘り起こしに注力し、東南アジアを中心に営業活動を行ったが、コロナの影響により、現地に赴いての営業活動が制限されるなど厳しい状況が見込まれる。
  • エネルギー関連事業は、当期末時点での受注残に関して、製造原価のコストダウンに継続的に取り組みながら、これらの製造を進めることで、次期の売上・利益に寄与すると見込むが、コロナの影響により、海外での営業活動が制限されるなど厳しい状況が見込まれる。
  • 世界経済の減速や回復時期の不透明さから石油精製・石油化学プラントへの設備投資が減速する状況が想定され、その結果、認証メーカー間の競争が激化し、新規受注の減少や収益の悪化が予想される。

今後の株価予想

○経過

  •  3月中旬を底(700円)に緩やかに上昇トレンドとなっている。
  • 5/11の3Q発表後は大きく下落している
  • 7月下旬、直近高値圏(1200円)つけるも現在調整される(1100円)

○チャート

  • 緩やかな上昇トレンドラインが引ける
  • 1200円に抵抗線が引ける

まとめ

  • 経常利益は前期比150%増加した。
  • エネルギー関連事業において、大型案件の受注と原価率の大幅な改善があった。
  • 来期は 国内は順調だが、海外はコロナの影響あり厳しい状況が続くと見られる。
  • チャートは緩やかな上昇トレンドが続いている

○結論

 週明けは来期予想の失望売りが予想され、中長期的に見ても1200円をブレイクするのは容易ではないと予想する。