めんたか@成長株ファンダ分析

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グリムス[3150] 21年3月期1Q

グリムス[3150] 21年3月期1Q

○特色

中小製造業などへの電力料金削減を提案、電子式開閉器を販売。太陽光発電設備から電力小売も 

○連結

エネルギーコストソリューション29(23)、スマートハウスプロジェクト25(9)、小売電気46(19) 

※数字は売上比率(利益)

 

直近決算発表(7/31・1Q)

○進捗状況 44.1%

売上高4,226百万円(前年同四半期 比19.0%増)

営業利益1,010百万円(同79.6%増)

経常利益1,022百万円(同 75.6%増)

純利益672百万円(同72.9%増)

  • コスト削減やエネルギーの効率的な活用を促進する商品・サービスを取り 扱っていることから、景気の変動にかかわらず需要は安定している。
  • 催事販売を活用して住宅用 太陽光発電システムや蓄電池を販売するスマートハウスプロジェクト事業は、コロナ拡大の影響で大型商業施設に臨時休業が広がったことで、販売活動の機会減少により催事販売での受注は減少した。
  • この対策として、催事回数の減少を補完するために既存顧客に対するテレマーケティングによる営業を強化
  • 事業者向けに電力基本料金削減コンサルティングや各種省エネ商材を販売するエネルギーコストソリューション事業については、受注は順調に推移した。
  • 電力の小売を行う小売電気事業についても前期に引き 続き順調に推移した。

 

①エネルギーコストソリューション事業

売上高1,455百万円(同20.3%増)

セグメント利益519 百万円(同75.6%増)

  • 電子ブレーカーの販売をはじめ、LED照明・業務用エアコン・トランスなどの各種省エネ設備の販売を推進し、顧客に電力の運用改善・設備改善などの提案した。
  • 新たに事業者向けに太陽光発電設備の販売を開始し、順調に受注を伸ばしてた。

 

スマートハウスプロジェクト事業

売上高873百万円(同3.4%減)

セグメント利益118百万円 (同47.8%増)

  • コロナ拡大の影響により催事販売への影響があった。
  • 太陽光発電の10年間の固定価格買取制度の適用が終わる卒FIT案件の増加といった市場環境による底堅い蓄電池への需要があることから、既存顧客に対するテレマーケティングによる営業の強化や、ハウスメ ーカーとの提携販売、VPP(バーチャルパワープラント(注))の活用といった多様な販売手法を活用し、蓄電池の単体販売や、住宅用太陽光発電システムと蓄電池のセット販売を積極的に推進してまいりました。

(注)バーチャルパワープラント:分散して存在するいくつかのエネルギーリソース(太陽光発電システム・蓄電 池など)をエネルギーマネジメント技術により統合制御し、あたかも一つの発電所のように利用するしくみ。

 

③小売電気事業

売上高1,897百万円(同31.9%増)

セグメント利益 546百万円(同61.0%増)

  • 電力の調達改善を顧客に提案することにより、順調に受注を伸ばした
  • コロナの影響により電力需要が減少したことで電力調達価格が低下し、利益率が向上する結果した。

 

 ○今後の見通し

・2Q

売上高8,232百万円(前年同四半期比9.7%増)

営業利益1,245百万円(同23.6%増)

経常利益1,254百万円(同 20.6%増)

純利益827百万円(同17.6%増)

 

・通期

売上高16,853百万円(前年同四半期 比8.8%増)

営業利益2,300百万円(同9.2%増)

経常利益2,318百万円(同 6.9%増)

純利益1,546百万円(同4.3%増)

2020年6月1日に公表した業績予想から変更なし

 

今後の株価予想

○経過

  • 3月中旬が底(750円)
  • 5月本決算の発表後、窓あけ上昇(1200円)
  • 6月中旬急騰(1700円)
  • 調整入る(1400円)
  • 7/15株式分割ニュースで上昇(1800円)
  • 7/311Q発表で窓開け上昇(1900円)もその後下落
  • 8/28株式分割実行(1500円)

 

○チャート

  • フィボナッジ61.8%近くまで下げる
  • 75日平均線にタッチ

 

まとめ

  • 全ての事業で前年よりも大幅に利益を上げている
  • コロナの影響は軽微
  • 2Q・4Q予想は保守的
  • 株式分割実施
  • 株価フィボナッジ61.8%まで下げて押し目

 

○結論

今後上昇すると予想する