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UUUM [3990] 20年5月期本決算

UUUM [3990] 20年5月期本決算

特色

ユーチューバーの製作サポート事業展開。動画視聴数連動のアドセンス、企業からの広告料が柱

連結事業

リエータサポートサービス他100【海外】62

 

1.経営成績

本決算発表(7/14) 進捗率99.1%

売上高は22,459,941千円(前年同期比13.9%増)

営業利益は993,786千円(前年同 期比20.3%減)

経常利益は932,871千円(前年同期比25.2%減)

純利益は358,945千円(前年同期比59.6%減)

  • 動画広告市場の拡大が売上拡大に寄与したものの、当第4四半期連結会計期間におけるコロナ拡大の影響により、広告主による広告出稿金額の減少やイベント自粛などの影響を受けた
  • 既存の専属クリエイターの再生回数が拡大したことや、新たなクリエイターの獲得に努めたこと、1再生あたりの収益が拡大したことなどにより、当連結会計年度におけるアドセンス売上は増加した
  • タイアップ動画プロモーションの獲得に向けて営業活動を強化したことやクリエイター数増加に伴ってタイアップ動画の受託数が拡大したことで、広告売上も増加した
  • 感染拡大防止のためのイベント自粛による損失、本社移転に伴う一時費用、投資先の評価損失を特別損失として計上

 

来期予想

営業収益28600百万円(前年同期比27.3%増)

営業利益800百万円(同19.4%減)

経常利益790百万円(同15.3%減)

純利益490百万円(同36.5%増)

 

2.財政状態

①資産

10,486,693千円(4,180,925千円増)

流動資産7,150,571千円(2,440,844千円増)

現金及び預金が2,221,373千円、未収消費税等が284,248千円増加

・固定資産3,336,122千円(1,740,080千円増)

投資その他の資産が732,978千円、無形固定資産が712,083千円、有形固定資産が295,018千円増加

 

②負債

7,123,048千円(3,657,695千円増)

短期借入金が1,500,000千円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が 1,497,748千円、未払金が662,184千円増加

 

③純資産

3,363,644千円(523,229千円増)

新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ77,782千円増加し、親会社株主に帰属する当期純利益358,945千円を計上

 

3.キャッシュ・フロー

4,330,373千円(2,221,373千円増)

①営業活動によるキャッシュ・フロー

520,589千円

税金等調整前当期純利益556,411千円、減価償却費178,312千円、投資有価証券評価損209,550千円の計上があった一方で、法人税等の支払額565,465千円等があった

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

1,452,538千円

有形固定資産の取得による支出445,863千円、有価証券及び投資有価証券の取得による支出628,148千円、敷金及び保証金の 差入による支出353,360千円等による

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

3,153,313千円

短期借入金の純増額1,500,000千円、長期借入れによる収入1,970,000千円があった一方で、長期借入金の返済による支出 472,252千円等があった

 

4.今後の見通し

  • ポストコロナ体制を踏まえた現行制度の見直し及び今後の事業体制を踏まえた人員・システムの最適化など、全社的な収益基盤の強化に向けた取り組みを推進していく
  • 2021年5月期の見通しは、連結売上高は、クリエイターへの戦略投資による成長加速やアライアンス先との提携効果等を織り込む
  • 連結営業利益は、売上成長に沿った売上総利益の増加を見込む一方、人員増加に伴う費用クリエイターへの戦略投資の影響を見込む
  • コロナによる国内広告市況低迷によるアドセンス売 上や広告売上への影響は第1四半期(2020年6月~8月)まで続くと想定し、イベント自粛によるオフラインのグ ッズ販売やイベントビジネスへの影響は第2四半期(2020年6月~11月)まで続くと想定

 

5.まとめ

  • 動画市場の拡大と積極的な人材採用にて売上高拡大
  • コロナでイベント自粛、広告出稿金額の減少により利益減少
  • 本社移転による特別損失あり
  • 先行投資や人件費増、コロナの影響あり、来年度は増収減益を予想

 

6.株価予想

経過

  • 3月中旬が底(1600円)
  • 4月上旬まで上昇(2500円)
  • 4/14 3Q発表で下落(1800円)
  • 4/28吉本興業と業務提携発表しストップ高(3000円)
  • 押し目あるが6月上旬まで上昇(3200円)
  • 6月から下落トレンド
  • 7/14本決算発表でさらに下落(1900円)
  • 8月入って反発(2400円)

チャート

結論

上昇トレンドに転換するには時間がかかりそうだが、長期投資前提で仕込んでおくのもあり