めんたか@成長株ファンダ分析

決算短信の分析中心

シンクレイヤ[1724] 20年12月期2Q

シンクレイヤ[1724] 20年12月期2Q

特殊

ケーブルテレビ事業者向けシステム構築

インターネットサービスへ展開

無線通信事業に参入 

 

連結

トータル・インテグレーション55

機器インテグレーション45 

※数字は売上比率

 

直近決算発表(8/7)

進捗状況 58.8%

f:id:kbtaka:20200922073503p:plain

ケーブルテレビ業界は、NetflixDAZNとの動画配信サービス連携が開始され、ケーブルテレビ事業者経由でサービスに加入することで、テレビでもコンテンツを視聴できるようになるなど、更なるサービスの向上が図られている

また、本格化しつつあるテレワークによるトラフィック増加もあり、ケーブルテレビ事業者を含む通信事業者には、ネットワークの更なる高度化が求められ、設備増強への継続した投資が期待される

しかし、感染症対策に伴う企業活動の停滞等により、一部設備投資が先送りされる動きもある

そのような状況のもと、当社グループはFTTH化工事及び機器販売の受注に注力しましたが、減収となった

 

コロナ拡大による影響

(生産面)

中国の生産拠点である愛知電子(中山)有限公司は、現地行政府の指示により、2020年2月に一時操業を停止していたが、現時点では、日本国内の生産拠点である可児工場を含め、通常の生産体制に戻った

今後のリスクは、日本を含む多くの国々での感染拡大が続いていることから、このような状況が長期化した場合、中国の生産工場を含めた、当社サプライチェーン全体への影響が懸念される

 

(市場環境について)

放送・通信業界の動向は、設備増強への投資は継続されており、工事案件や開発案件のスケジュールにおいて、現時点では大きな遅延はない

今後のリスクは、感染症対策に伴う企業活動の停滞等が深刻化した場合、工事案件や開発案件の進捗に影響を及ぼし、売上計上の後ろ倒しが生じる可能性がある

 

 

 今後の予想

2Qは、2020年5月14日に公表した業績予想値を上回る結果

売上高は、ほぼ予想どおり推移

利益面は、原価率の低減に努め、また、販売管理費も抑制したことで当初予想を上回る結果となった

f:id:kbtaka:20200922075824p:plain

 

通期は、現時点においては合理的に見積もることが困難であり、2020年5月14日に公表した業績予想値に変更はない

f:id:kbtaka:20200922075642p:plain

 

まとめ

  • ケーブルテレビ業界は積極的な設備投資が期待されるが、コロナ拡大により一部先送りになり、減収減益

  • 生産は一時停止していたが、現在通常に戻った
  • 2Qは原価率、販管費の抑制で予想を上回る利益
  • 通期は予想変更なし

 

指標(四季報参照)

予PER 6.7倍

PBR 1.0倍

ROE 35.3%

ROA 9.7%

予売上高変化率 2.0%

売上高営業利益率 15%

予EPS変化率 -53.4%

自己資本比率 39.3%

 

今後の株価予想

f:id:kbtaka:20200922081135p:plain

 

○考え

現在、生産体制は通常へ戻っていることから通期業績は予想を上回ってくると考えられる 

 

○結論

 今後株価は上昇すると予想する