ブルボン[2208]21年3月期1Q
ブルボン[2208]21年3月期1Q
特殊
新潟拠点の菓子大手
ビスケットの割合が6割程度
米菓、チョコも強い
中国でも菓子展開
連結
菓子95、飲料・食品他5 <20・3>
※数字は売上比率
直近決算発表(7/28)
○進捗状況 26.1%
菓子・飲料・食品業界は、在宅機会の増加から家庭内で保存できる一般食品の需要が一時的に増加したものの、 感染拡大の収束が見通せない状況を受け、消費者の生活防衛意識が一段と高まり、個人消費は弱含みで推移
外出やイベント自粛等の影響により伸び悩んだ商品群があったものの、家庭内需要の高まりによりビスケット品目を中心に大袋商品やロングセラー商品が伸張したことから、売上高は前年同期並み
利益面では、生産性の向上とコストの削減に継続して取り組んだことと、一部エネルギーコストが当初の予測に比べやや持ち直したことから、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を上回った
営業品目別の概況
菓子の合計売上高は、26,819百万円(対前年同期比101.1%)
菓子では、ビスケット品目を中心として、豆菓子、キャンデー、デザート、米菓、スナック、チョコレートなどの品目を展開
ビスケット品目は、宇治抹茶をたっぷり入れて焼きあげた「128gミニ濃厚宇治抹茶ブラウニー」や、バナナの香り豊かな「139gミニバームロールバナナクリーム」、さわやかな甘酸っぱさの「40本エリーゼゴールデ ンパイン」などを発売し、季節に合わせた商品展開として抹茶、バナナ、ゴールデンパイン&ゴールドキウイとい った各種フェアを実施
また、「十六穀のパウンドケーキ」を発売し健康志向のニーズに応えた商品展開を行った
バータイプ商品群や「プチ」シリーズなどの個食商品の需要が伸び悩んだ一方、在宅機会の増加からファミリーサイズ商品群やオリジナルビスケット商品群、スタンダードビスケット商品群などが好調に推移
また、気温の高くなる季節に向けて品揃えを強化したカップゼリーの「くだもの習慣」シリーズや、「ピッカラ」「ピーパリ」などロングセラーのライススナック商品群も堅調な推移
チョコレート品目は、「アルフォートミニチョコレート」シリーズにおいて、バナナ味や「白のアルフォートミ ニチョコレート」を発売
また、小粒タイプの「ドットビット」シリーズや、ミントのさわやかな味わい と香りの「ブランチュールミニチョコレートチョコミント味」、「もちもちショコラチョコミント味」を発売し品 揃えの強化に取り組んだほか、カップスナック商品群では、「じゃがチョコグランデ宇治抹茶」を発売しブランド の活性化を図った
ファミリーサイズ商品群と袋チョコレート商品群が好評な一方、感染症対策に伴う外出自粛の影響から土産物品などの需要が影響を受た
ビスケット品目をはじめとして、各品目のロングセラー商品が堅調に推移したことから菓子全体では前年同期を上回った
飲料・食品・冷菓・その他の合計売上高は、1,059百万円(対前年同期比86.6%)
飲料品目は、「牛乳でおいしくつめたいココア缶190」、「おいしいココナッツミルク」シリーズ順調も既存品の競争激化の影響から、前年同期を下回った
食品品目は、素材の持つ優しい味わいを活かした女性目線で開発した新ブランド「ナクア」シリーズにおいて、 「ココナッツミルクのクッキー」と「豆乳バナナのクッキー」をルート限定で発売
また、「スローバ ー」シリーズにメープルナッツクッキーを発売し品揃えの強化を図ったほか、前期末に発売した「プロテインバー チョコレートクッキー(WG)」の販売ルートを拡大
保存缶商品の需要が高まりを見せ、前年同期を上回った
冷菓品目は、「ルマンドアイス」の拡売に引き続き取り組んだことに加え、当社菓子商品のロングセラーブラン ドを活かした“お菓子アイス”の展開として、「ロアンヌアイス」、「ガトーレーズンアイス」、「シルベーヌア イス」の販売を地域限定で開始
取り組みを通じ商品の認知向上に努めたものの、競争激化により前年同期を下回った
通信販売事業は、魅力的な品揃えを強化し、リピーターの増加に取り組んだ
自動販売機事業は、多様な商品を取り扱うプチモールの設置環境の選択による収益性向上と効率化に取り組み、 設置台数の増加を図った
感染症対策による移動制限の影響から自動販売機の利用機会が減少し、販売は伸び悩み
酒類販売事業は、「のんびりふんわり白ビール」の発売に加え、ナショナルブランド商品群が好調に推移したも のの、外出自粛による土産用受託商品の需要減少と輸出商品の伸び悩みにより、前年同期を下回った
○今後の予想
2020年4月28日に公表した第2四半期連結累計期間及び通期の連結業績予想から変更なし
○まとめ
-
外出やイベント自粛等の影響あり
-
巣ごもりで大袋商品やロングセラー商品が伸張
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売上高は前年同期並み
-
利益は、生産性の向上とコストの削減で前年同期を上回った
指標(四季報参照)
予PER 20.78倍
PBR 0.98倍
予ROE 5.4%
予ROA 3.5%
予売上高変化率 0.55%
予売上高営業利益率 3.2%
予EPS変化率 38.4%
自己資本比率 65.5%
今後の株価予想
- 7/28 1Q発表翌日、窓開け上昇も大陰線となる
- その後横ばい
- 板薄い
○考え
売上思ったより上がらず、利益の上昇は原価率の改善によるもの
今後も原価率改善していければ、株価も上昇すると思われる
○結論
当分は横ばい続くと予想する