ヤマックス[5285] 21年3月期1Q
ヤマックス[5285] 21年3月期1Q
特殊
九州の大手コンクリ2次製品メーカー
土木向けは九州・東北、建築向けは首都圏・九州に展開
連結
土木用セメント製品73(7)、建築用セメント製品21(11)、他6(-2) <20・3>
※数字は売上比率(利益率)
直近決算発表(8/5)
○進捗状況25.3 %
当社グループを取り巻く経営環境は、社会資本の整備にて求められる各種効果を重視した公共事業投資による経済成長を図るため、公共事業予算を安定的、継続的に確保するとの国の方針により、2020年度の公共事業投資も前年度を上回る予算額で決定されている
1.土木用セメント製品事業
売上高32億4千3百万円(前年同四半期比26.5%増)
営業利益2億4千3百万円(前年同四半期比25.1%増)
当第1四半期連結累計期間における土木業界は、平成28年熊本地震により被災した熊本県では、国 直轄の復旧・復興工事はほぼ完了し、地方自治体管轄の復興工事も活発な時期を過ぎ、穏やかな動き
また、東日本大震災による被災地では、復興・創生期間の最終年度を迎え、工事対象区域は狭まっているものの、中長期的な成長の基盤となるインフラ整備など地域再生に向けた動きは継続
継続的なテーマである大型コンクリート構造物のプレキャスト化の推進についても、自社開発した製品や工法の普及拡大を中心に、意欲的な営業活動を推進
2.建築用セメント製品事業
売上高7億7千2百万円(前年同四半期比6.6%減)
営業利益9千3百万円(前年同四半期比 31.3%増)
当第1四半期連結累計期間における建築業界は、国内景気の緩やかな回復基調に合わせ堅調な動きを見せていた建築需要も、新型コロナウイルスの感染拡大により、その終息時期とその後の経済状況が予測できないことから慎重な対応を強いられることとなり、民間需要の今後の動きについてさらなる注視が求められる状況
このような状況の中、既受注案件に対する製造効率を踏まえた製造工場の稼働体制の確立と、人手不足や工期短縮に対応できる建築用コンクリート二次製品の利点をゼネコンのみならず地場の建設業者へも広く積極的にアピー ルを重ね、納入実績の確保を目的とする営業活動にも努める
3.その他の事業 不動産関連事業
売上高9千2百万円(前年同四半期比52.7%増)
営業損益2千3百万円の損失(前年同四半期 は3千5百万円の損失)
住宅展示場を集客拠点に、販売用土地の取得・開発をさらに拡大するとともに、住宅業界の今後を見据えた「高性能(ZEH)住宅」の販売によりアッパーミドル層の顧客獲得にチャレンジするなど、自社ブランド「さらりの家」の受注活動に注力している
○今後の予想
2021年3月期の業績予想は、当第1四半期の業績及び今後の動向を踏まえ、2020年5月8日付で公表した業績予想値を修正
○まとめ
- 2020年の公共事業投資は前年を上回る
- 主力の土木用セメント事業は、熊本地震、東日本大震災の復旧工事穏やかな状況であるが、売上・利益とも前年比約25%増
- 建設用セメント事業はコロナの影響あり減収も利益は前年比31%増
- 2Q・通期予想は上方修正
- 売上高下期偏重
指標(四季報参照)
予PER 7.55倍
PBR 0.51倍
予ROE 7.8%
予ROA 2.8%
予売上高変化率 8.1%
予売上高営業利益率 3.2%
予EPS変化率 58.3%
自己資本比率 35.3%
今後の株価予想
○考え
前年に比べ売上利益とも増加傾向
売上下期へ偏重することから通期業績は予想を上回ってくると考えられる
○結論
本決算に向けて上昇すると予想する