HPCシステムズ[6597]20年6月期本決算
HPCシステムズ[6597]20年6月期本決算
特殊
科学技術計算用の高性能コンピュータ・ソフトを企業や研究機関へ納入
AI分野の需要拡大
連結
HPC68(9)、CTO32(12) <20・6>
※数字は売上比率(利益率)
直近決算発表(8/12)
○進捗状況 101.8%
移動制限など事業活動にさまざまな制約が加わり、
受注獲得までの商談期間が従来より延びてはいるものの、
顧客需要は底堅く推移し、部品の調達も大きな支障なくできていることから、
当社業績への影響は比較的軽微であった
コンピューティング業界は、
引き続きクラウド、人工知能(AI)、ディープラーニング、 ビッグデータ処理などの技術革新の進展などを背景に、
民間企業、大学等公的機関の研究開発部門における
一定の設備投資需要は期待されるものの、
内外経済の下振れによる設備投資需要の落ち込みの影響が懸念される
科学技術計算用コンピュータを展開しているHPC事業は、
従来の大学研究室や公的研究機関からの受注を確保しつつ、
民間企業の研究所・R&Dセンターなどで実施されている
大規模・高精度な科学技術計算向け高性能計算機の拡販を強化し、受注に繋げている
産業用組込コンピュータを展開しているCTO事業は、
半導体検査装置、医療装置、アミューズメント機器向け既存顧客の受注継続に努めるほか、
画像処理、ディープラーニング、スマートファクトリーなどを戦略分野と定め、
展示会への積極出展などを通じ新規顧客の獲得に注力している
1 HPC事業
売上高:3,198,287千円(前期比15.5%減)
セグメント利益:298,699千円(前期比 41.3%増)
科学技術計算用高性能計算機に関するソリューション販売は、
大学研究室など公的機関や、ディープラーニング、ビッグデータ処理、及び自動運転分野等に設備投資を行っている民間企業へ好調に推移したが、
比較的採算の良い案件を重視した影響で、
前年に計上した液浸サーバーシステムの大口販売による減少を吸収するにはいたらず
但し、低粗利の大口販売がなくなった一方、
採算の良い案件が増加したことで利益率が改善し、
セグメント利益は増加した
2 CTO事業
売上高:1,527,002千円(前期比5.1%減)
セグメント利益:179,032千円(前期比13.2 %増)
半導体検査装置、アミューズメント機器向けなどの継続顧客に対する売上は
堅調に推移しましたが、
前年に計上したディープラーニング分野におけるデータサイエンティスト向け
ワークステーションの大口販売による減少を吸収するにはいたらず
但し、新規顧客に比べ利益率が安定している
継続顧客の割合が相対的に高まったことで
利益率が改善し、セグメント利益は増加となった
○今後の予想
○まとめ
-
コロナの影響は軽微
- 売上は前年の大口案件の反動減
- 利益は利益率高まり増益
- 来期予想は2Qまで投資減退前提だが、増収増益
指標(四季報参照)
予PER 33.14倍
PBR 7.4倍
予ROE 22.7%
予ROA 12.4%
予売上高変化率 10.0%
予売上高営業利益率 9.8%
予EPS変化率 4.7%
自己資本比率 54.7%
今後の株価予想
- 6月末急上昇したがその後横ばい続く
○考え
利益率改善していることや来期はコロナの影響あっても増収増益であることを考慮すれば、今後の成長は期待できる
○結論
長期投資で購入もあり