ファーマフーズ[2929] 20年7月期本決算
ファーマフーズ[2929] 20年7月期本決算
特殊
卵黄由来のサプリや化粧品通販が主力 機能性食品素材ギャバ等は内外の食品メーカーへ販売
連結
機能性素材17(40)、通信販売81(3)、バイオメディカル2(9)【海外】6 ※数字は売上比率(利益)
直近決算発表(9/17・本決算)
○進捗状況 100.0%
売上高は15,353百万円(前期比45.8%増) 営業利益740百万円(前期比28.4%増) 経常利益788百万円(前期比23.9%増) 純利益は690百万円(前期比38.2%増)
○セグメント
1.バイオメディカル事業
売上高186百万円(前 期比19.4%減) セグメント損失45百万 円(前期は21百万円の利益)- 「ALAgeneR technology」(従来技術では作製困難な創薬ターゲット分子に対する抗体作製を可能とする基盤技術)を用いて「自己免疫疾患」「悪性腫瘍」を対象疾患とした抗体医薬の研究開発を行い、「自己免疫疾患プロジェクト」は、2018年10月、田辺三菱製薬株式会社と抗体医薬に関する 共同研究契約を締結
- 本共同研究では、当社が所有する自己免疫疾患の創薬ターゲット分子に対するヒト化抗体を改良し、田辺三菱製薬株式会社が自己免疫疾患モデル動物を用いた評価した
- 抗体は優れた評価を受けたため、同社との独占的ライセンス契約へ向け着実に進捗
- 契約が締結された場合、契約一時金及び開発段階ごとのマイルストン収入並びに医薬品販売額に応じたロイヤリティーを得ることで、収益構造が大きく変わることが期待
- 自己免疫疾患に関しては、関節リウマチ等の新たな創薬ターゲット分子に対する抗体作製と特許出願を行っており、創薬のパイプライン拡充が順調
- 「悪性腫瘍プロジェクト(標的分子:FSTL1)」は、2016年に出願した抗FSTL1抗体に関する特許「FSTL1を利用した抗がん剤・転移抑制剤およびその併用剤」が、日本、米国において成立し、抗FSTL1抗体を用いた各種悪性腫瘍細胞に対する抗腫瘍試験を行うことで、製薬企業との提携交渉を継続する
- 「骨形成プロジェクト」は、卵黄由来の骨形成ペプチド「リプロタイトR」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「平成30年度難治性疾患実用化研究事業」に、東京大学との共同研究事業として3年 目の選定を受けた
- 骨形成不全症の治療薬の候補として、「リプロタイトR」の作用機序の解明と、動物モ デルでの薬効評価、薬物動態評価を行うことで、製薬企業との提携交渉を継続していく
- 新たな創薬ターゲットに対する抗体作製に加え、外部企業からの分析・効能評価試験等を受託するLSI(Life Science Information)事業を行っている
2.機能性素材事業
売上高2,575百万円(前期比44.9%増) セグメント利益799百万円(前期比12.1%増)- 当連結会計年度において、主力製品である「ファーマギャバR」、「ボーンペップR」、「Ce repronR(セレプロン)」及びOEM事業の売上が大幅に増加したことにより、機能性素材事業全体の売上を押し上げた
- 国内においては、「ファーマギャバR」の売上高は、前期比61.6%増の750百万円となりました。
- 国内の食品 及び飲料業界のナショナルブランドが「ファーマギャバR」の採用を拡大した結果、「GABA」の市場は更に拡大を続けている
- 2015年開始の機能性表示食品制度における「GABA」の届出件数(2020年7月末時点)は368件で引続き第1位の採用実績を維持しており、「ファーマギャバR」の売上が拡大
- OEM事業においては、当社の機能性食品素材を配合したヘルスケア企業向け栄養バー及び通信販売企業向 け飲料への製品供給が増加
- 海外においては、「ファーマギャバR」が好調を維持するとともに、「ボーンペップR」が伸長
- 「ボーンペップR」は、特に中国において、食品及び乳業メーカーへの需要が増加
- 同国での 「ボーンペップR」のブランド化を進めるなど海外営業を強化したことにより、同製品の海外売上高は前期比 115.1%増の176百万円となった
- 美白素材「セレプロン」は、中国における採用拡大により、海外売上高が 前期比42.4%増の98百万円となった
- 研究開発は、「GABA」の認知機能に対する臨床試験において、その有効性を世界で初めて見出すことに成功
- 認知機能、記憶力等の機能は、これまでにない商品コンセプトとして、食品及び飲料メーカー等から引き合いを受けている
- すでに、大手メーカーにおいて認知機能を向上させる商品へ 「ファーマギャバR」の採用が決定している
- 一般食品にも添加が容易な当社の「ファーマギャバR」の採用を増やすことにより、認知機能サポート市場での販売拡大を図る
- さらに、「ファーマギャバR」とプロテイン摂取による「筋肉量」の増加を明らかにした
- 「ファーマ ギャバR」は、今回明らかになった「筋肉量の増加」とともに、「睡眠の質」を向上させる機能が既に証明され ているため、5,000億円規模の米国プロテインパウダー市場において競争力を有している
- 「睡眠と筋肉」 の新しいコンセプトが、プロテインメーカー各社に受け入れられ、プロテインドリンク及びサプリメントへの採 用が増加
- 当連結会計期間においては、研究開発費の積極投資を継続しつつ、中長期での売上及び利益の成長のため販売構成の見直しにも取り組み、前年同期比で増収・増益となった
3.通信販売事業
売上高12,591百万円(前期比47.7%増) セグメント利益573 百万円(前期比98.7%増)- 年間の広告宣伝の大半を上期までに集中投資し、下期で利益回収する「通期黒字 化モデル」が継続して実行
- 広告宣伝への積極投資を続けながらも、利益拡大にも成功
- 投資額の拡大と同時に、広告クリエイティブの改善及びインターネット広告比率の上昇による顧客獲得単価(CPO※1)の低減並びにコールセンターの拡充による定期顧客獲得率及び継続率の改善により、投資効率が大幅に改善
- サプリメント、医薬部外品の販売では、「タマゴサミンR」及び「ニューモR育毛剤」に注力
- 当連結累計期間では、「ニューモR育毛剤」が約80万本の出荷となり、増収・増益をけん引
- 「ニ ューモR育毛剤」は、インターネット中心の販売でCPOの改善傾向を維持したうえで、特に第4四半期連結会計期間では、テレビ広告においても効率的な顧客獲得に成功
- 化粧品の販売では、「珠肌のうみつR」「ヘアボーテR エクラ ボタニカルエアカラーフォーム」の販売拡大に注力した
- 当期より新たに取り組んでいる「ボタニカルエアカラーフォーム」は、2020年3月の出荷から5カ月間で約16万本の出荷となった
- 「珠肌のうみつR」は、紙媒体を中心に効率の良い広告宣伝を行った
- 当連結会計年度ではCPOの改善とCRM※2施策による継続率向上とあわせ、収益に寄与
- 当連結会計期間末時点の定期顧客件数は244,715件(前期は121,889件)と、前期比2倍超の大幅増加
- 新規顧客獲得におけるCPO管理の徹底及び定期継続率向上のためのCRM施策強化により、収益基盤 が大きく向上
- 新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、当社子会社運営のコールセンターが感染予防策を徹底し、感染者を発生させることなく業務運営を継続したことにより、業績への影響は生じず
※1 Cost Per Order:顧客1件を獲得するために要した広告宣伝費 ※2 Customer Relationship Management:顧客関係管理
○今後の見通し
今後の株価予想
○チャート
- 9/7本決算の発表で急上昇し、前回高値水準まで上げる
- 1500円の抵抗線超えるとさらなる上昇が期待できる
○結論
今後も上昇すると予想する