めんたか@成長株ファンダ分析

決算短信の分析中心

7705 ジーエルサイエンス 8/7ピックアップ銘柄

f:id:kbtaka:20200807072912p:image

特殊

 分析装置、消耗品メーカー。自動車認識(RFID)育成。

連結

 分析機器59(9)、半導体35(16)、自動認識5(0)

※数字は売上比率(利益)

 

直近決算発表(8/4・1Q)

○進捗状況(2020.4/1~2020.6/30)

8/4 1Q 経常利益960百万円 30.1%

 

売上高6,202百万円(前年同期比 12.3%増)

営業利益 804百万円(前年同期比 52.2%増)

経常利益 960百万円(前年同期比 83.9%増)

親会社株主に帰属する四半期純利益 573百万円(前年同期比 115.1%増)

 

①分析機器事業

売上高は2,861百万円(前年同期比 2.0%減)

営業利益は 199百万円(前年同期比 60.7%増)

  • 装置の売上高は、コロナの影響で装置関係の納入が延期になったが、製薬で大型装置の納入やシステム製品の納入もあり、全体では増収。
  • 消耗品の売上高は、国内ではジェネリック、医薬原料、環境、農業及び官庁関連で液体クロマトグラフ用カラムを中心に好調に推移したが、大手製薬、化学工業、水質分野が低調。
  • 海外では液体クロマトグラフ用カラムを中心に中国向け受注分の出荷や、北米、中近東の製薬メーカーを中心に好調を維持したがインドや欧州が低調に推移し、全体では減収。
  • 利益は、出張制限による旅費交通費をはじめ各種経費が抑えられ、上振れる。

 

半導体事業

売上高は 3,004百万円(前年同期比 31.9%増)

営業利益は 613百万円(前年同期比 48.0%増)

  • 半導体業界は、コロナの拡大が世界各地で広がる中、スマートフォンに代表されるコンシューマ製品や車載、産業機器で大幅な消費減少が見込まれるものの、テレワークや巣ごもり需要の増大でデータ量が増加し、データセンターなどのインフラ需要は急激に拡大している。
  • 新しい行動様式の下では、5GやAI、IoT、自動運転等の需要がますます高まると見込まれ、中長期的には半導体需要は拡大していくと思わる。
  • これまでに蓄えた豊富な受注残高を背景に、売上高・利益ともに計画を上回る水準まで積み上げることができた。また、受注残高は、2019年秋頃から拡大傾向に転じ、足元では過去最高レベルの水準に達している。

 

③自動認識事業
売上高は 336百万円(前年同期比 3.5%増)

営業損失は 8百万円(前年同期は営業損失 11百万円)

  • コロナの影響により医療機器関連の製造ライン停止や工事案件の延期等があり前年同期比で減少した。
  • 住居関連、アクセスコントロール関連が堅調に推移し、売上高は前年同期を僅かに上回った。

 

 ○今後の見通し

・2Q

売上高12,620百万円(前年同期比 7.5%増)

営業利益 1,340百万円(前年同期比 11.6%増)

経常利益 1,330百万円(前年同期比 7.1%増)

親会社株主に帰属する四半期純利益 770百万円(前年同期比 15.6%増)

 

・通期

売上高26,540百万円(前年同期比 4.0%増)

営業利益 3,190百万円(前年同期比 17.4%増)

経常利益 3,190百万円(前年同期比 13.1%増)

親会社株主に帰属する四半期純利益 1,940百万円(前年同期比 18.8%増)

 

前回予想を据え置き

今後の株価予想

○経過

3月下旬のコロナショックから一瞬上がるもずっと横ばい続く

5/15の本決算発表で急騰し、上昇トレンドを築く

8/4の1Q発表で上昇にさらに勢いをつける

○チャート分析

前回の高値をブレイクすると、そこが支持線となるきれいな上昇トレンド

出来高も増加傾向

まとめ

  • 分析機器事業と自動認識事業は苦戦するも半導体事業が絶好調
  • 通期予想は経常利益13%増益だが、やや保守的と考えられる
  • チャートはきれいな上昇トレンドとなり1Q発表で勢い継続している

 

○結論

今後も上昇トレンドは継続すると予想する。